なぜ真面目に働いてきた人ほど、お金で苦しむのか
「真面目に働いてきたのに、なぜこんなに苦しいのか」
老後や中高年になってから、そう感じる人は少なくありません。
遅刻もせず、仕事を投げ出すこともなく、家族のために黙々と働いてきた。
決して怠けていたわけではないのです。
それなのに、通帳を見ると不安が消えない──。
実はこれには、個人の努力とは別の“構造的な理由”があるのです。
真面目な人ほど「言われた通り」に生きてきた
高度経済成長期から長く、日本では「真面目に働いていれば報われる」という価値観が当たり前でした。
- 正社員として働く
- 会社に尽くす
- 無駄遣いをしない
- 貯金は大切
これらのことは至極真っ当な考え方で、決して間違いではありません。
しかし問題は、お金に関しての判断をすべて他人任せにしてきたことです。
給料、年金、退職金、税金、社会保険──
多くの真面目な人は、「会社や国が考えてくれるもの」として、それ以上、深く考えてきませんでした。
結果として、自分のお金なのに、その仕組みを知らないまま年を重ねてしまったのです。
「貯金さえしていれば安心」という思い込み
真面目な人ほど、浪費を避け、コツコツ貯金をしてきました。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
貯金は「守る」手段であって、「増やす」手段ではないのです。
物価が上がり続ける時代では、お金の価値そのものが目減りしていくという現実があります。
それでも多くの人は、
- 投資はギャンブルと同じで危険
- お金の話は嫌がられる
- 失敗はしたくない
という理由で、何もせずに時間だけが過ぎていきました。
結果、真面目に貯めたはずのお金が、物価上昇によって、将来の生活費をカバーできなくなるのです。
真面目な人ほど「我慢」で乗り切ろうとする
お金が足りなくなると、真面目な人はこう考えます。
「自分が我慢すればいい」
「贅沢をしなければなんとかなる」
確かに節約は大切です。しかし、節約には限界があります。
電気を消し、食費を削り、楽しみを減らしても、根本的な不安は消えません。
むしろ我慢を続けることで、
- 心や体が疲れる
- 思考力が鈍る
- 他人に相談できなくなる
という悪循環に陥りやすくなります。
お金で苦しまない人は「真面目さの使い方」が違う
一方で、同じように真面目に働いてきても、比較的安定している人もいます。
その違いは、真面目は真面目でも、「お金に対しても真面目だったかどうか」です。
- 自分の年金額を早めに確認した
- 生活費を把握した
- 少額でも積立投資を続けた
- 分からないことを調べた
特別な才能や大きな収入があったわけではありません。
自分のお金に責任を持つ姿勢があったかどうか、それだけです。
教訓:真面目に働くだけでは、もう足りない
今の時代、真面目に働くことは「前提条件」であって、「安定した生活の保障」にはなりません。
会社も国も、個人の老後まで面倒を見てくれる時代ではなくなりました。
だからこそ、必要なのは次の教訓です。
「真面目に働く」+「お金の仕組みを知る」
これが揃って、初めて安心につながります。
今日からできる、現実的なお金の向き合い方
難しいことを始める必要はありません。
まずは次の3つだけで十分です。
- 年金見込み額を確認する
- 月の生活費をざっくり書き出す
- 足りない分をどう補うか考える
これだけで、「漠然とした不安」は「解決できる問題」に変わります。
解決できる問題とは、将来どのくらいお金が不足するのかを知り、そして、どのようにそれを補うかということです。
その問題の解答としては、投資について勉強して、比較的安全な積み立て投資をコツコツと続けていくことです。
「比較的安全な積み立て投資とはどのようなものなのか」ということについては、またの機会に記事にしたいと思います。
真面目に生きてきたことは、決して無駄ではありません。
ただ、その真面目さを**「自分のお金を守る方向」**にも向ける必要があるのです。
これから先の人生を、我慢だけで終わらせないために。
今日が、お金と向き合い直す最初の日になれば幸いです。
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