
「一生懸命働いているのに、なぜかお金が残らない」
「老後資金が不安だけれど、何から始めればいいのかわからない」
そんな悩みを持つ人に、時代を超えて読み継がれてきた一冊があります。
それが『バビロンの大富豪』です。
原本(英語)の題名は、
The Richest Man in Babylon
となっており、直訳すれば「バビロンで最もお金持ちの男」となりますが、
『バビロンの大富豪』という名前の方が知名度が高いため、この題名を用いることにします。
著者はジョージ・S・クレイソンで、原書は1920年代に出版されました。
著者の没年は1957年となっています。
出版されてから約100年間も読み継がれている名著となります。
この本は、難しい投資理論や専門用語を使わず、**物語(寓話)**という形で「お金の本質」を教えてくれます。
発表から約100年が経った今も、世界中で愛読されている理由はそこにあります。
古代バビロンを舞台にした「お金の物語」
物語の舞台は、富と交易で栄えた古代バビロン。
主人公は、都一番の大富豪として知られるアルカドです。
彼は、かつてはごく普通の人でした。
特別な才能があったわけでも、運に恵まれたわけでもありません。
それでも彼は、正しいお金の習慣を身につけたことで、誰もが羨む財を築きました。
本書では、アルカドが若者や市民たちに向けて、自らの経験をもとに「富を築くための原則」を語っていきます。
『バビロンの大富豪』で語られる 黄金の七つの法則
① 収入の1/10を貯蓄せよ
― お金は「余ったら貯める」では一生貯まらない
これは本書の土台であり、最重要ルールです。
- 給料が入ったら
👉 最初に1割を別口座へ - 残った9割で生活する
- 何があってもその1割には手をつけない
ポイントは
「貯蓄は意思ではなく“仕組み”で行う」
現代なら
- 自動積立
- 先取り貯金
がこれにあたります。
② 欲望に優先順位をつけよ(支出の管理)
― 収入が増えても貧しい人の共通点
人は収入が増えると、
「必要」だと思う支出も増えます。
本書が教えるのは
- 必要(生きるため)
- 欲望(あると嬉しい)
を混同するな、ということ。
✔ 家賃・食費・医療 → 必要
✔ 見栄・衝動買い・なんとなくの出費 → 欲望
👉 欲望をゼロにする必要はない
👉 順位をつけて後回しにする
これだけで、家計は一気に安定します。
③ 蓄えた金を働かせよ
― 貯めるだけでは不十分
お金は「眠らせる」だけでは増えません。
本書が言う「投資」とは、
- 博打のような儲け話ではない
- 理解できる範囲で増やすこと
現代的に言えば
- 長期
- 分散
- 低コスト
がこれに近い考え方です。
重要なのは
「自分が理解できない投資には手を出すな」
④ 危険や天敵から金を守れ
― 増やすより「失わない」ほうが難しい
多くの人は
- 詐欺
- 高すぎる利回り
- 知人からの甘い話
で資産を失います。
本書ははっきり言います。
「うますぎる話は、必ず罠である」
対策はシンプルです。
- 専門家・経験者の助言を得る
- 自分が説明できない投資はしない
- 元本を失う可能性を常に考える
⑤ より良きところに住め
― 環境は、人生とお金を左右する
これは「高級住宅街に住め」という意味ではありません。
- 学べる環境
- 成長意欲のある人がいる場所
- 正しい情報が手に入る環境
に身を置け、という教えです。
✔ 貧しくなる環境 → 浪費が普通
✔ 豊かになる環境 → 学びと計画が普通
人は環境に引っ張られる
だからこそ、住む場所・付き合う人が重要なのです。
⑥ 今日から将来の生活に備えよ
― 老後は突然やってくる
本書は100年前の本ですが、
老後資金の重要性をはっきり説いています。
- 働けなくなる日
- 病気・事故
- 収入が止まる時
これらは「いつか」ではなく
必ず来る未来です。
👉 若いうちから
👉 少しずつ
👉 継続して
備える人だけが、老後に安心を得られます。
⑦ 自分こそを最大の資本とせよ
― 最も利回りが高い投資先は「自分」
本書の締めくくりは、ここです。
- 知識
- 技術
- 判断力
- 健康
これらは
- 誰にも奪われない
- 年齢が上がっても活きる
- 収入を生み続ける
👉 自己投資こそ最強の資産形成
という考え方です。
なぜ現代の日本人にも刺さるのか
『バビロンの大富豪』で語られているのは、
株式や暗号資産といったテクニックではありません。
- 貯蓄の習慣
- 支出の管理
- リスクとの向き合い方
- 学び続ける姿勢
これらは、年金生活・老後資金・物価高の時代にこそ必要な考え方です。
「お金持ちは才能がある人ではない。
正しい習慣を持った人である」
このメッセージは、今の日本社会にもそのまま当てはまります。
こんな人におすすめ
- お金の本が難しくて続かない人
- 老後資金や将来に不安を感じている人
- 投資の前に“考え方”を学びたい人
- 若い世代にも伝えられるお金の教養を探している人
『バビロンの大富豪の教え』という漫画版が出版されていますので、よりわかりやすくなっていると思います。
まとめ:最初に読むべき「お金の教科書」
『バビロンの大富豪』は、
人生で一番最初に読むべきお金の本と言っても過言ではありません。
派手な成功話はありません。
しかし、静かに、確実に、人生を変える力を持った一冊です。
もしあなたが
「このままで本当に大丈夫だろうか」
と少しでも感じているなら、
この本は、きっと良い“最初の一歩”を示してくれるはずです。
このブログでは、この考え方をシリーズとして、連載していく予定です。
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