――実例から見えてきた“静かに勝つ人”の生活設計
「老後のお金が不安です」
この言葉を、私たちはあまりにも当たり前のように口にするようになりました。
年金のニュースを見るたびに、
物価高の話を聞くたびに、
「このままで大丈夫なのだろうか」と考えるようになり、
心の奥に小さな不安が積み重なっていきます。
しかし一方で、同じ時代を生き、同じ制度の中にいながら、
- 年金だけで毎月黒字
- 貯金をほとんど取り崩さず生活
- 旅行や趣味も我慢していない
- 将来の医療や介護にも過度な不安がない
――そんな人たちが、確かに存在します。
彼らは、特別な才能があったわけでも、
高収入だったわけでも、エリートだったわけでもありません。
では一体、何が違ったのでしょうか。
老後が安泰な人が、若い頃から“無意識に守っていた原則”
老後に余裕がある人たちを調べていくと、
共通して見えてくる考え方があります。
それは、
「人生に必要なお金の総量を、早い段階でイメージしていた」
という点です。
多くの人は、こう考えがちです。
- 今は忙しいから後で考えよう
- 収入が増えれば生活は何とかなるだろう
- 老後はまだ先の話だ
しかし、老後が安泰な人は逆でした。
- 生活費はどのくらいあれば満足か
- どこまでが「必要」で、どこからが「欲望」か
- 年を取った自分は、どんな暮らしを望むか
こうしたことを、完璧でなくても
早めに言語化または数字化しようとしていたのです。
それでは以下に実例を挙げていきましょう。
実例① 年金だけで黒字を続ける夫婦の「家計設計」
老後に安定している夫婦の家計を見て、多くの人が驚くのは、
「思ったほど切り詰めていない」という点です。
彼らは毎日、もやしばかりを食べて生活をしているわけでも、趣味をすべて我慢しているわけでもありません。
それでも黒字が続く理由は、“家計の仕組み”そのものが違うからです。
●固定費を軽くすることが、最大の防御だった
若い頃から彼らが最優先していたのは、
「毎月、何もしなくても出ていくお金」を小さくすることでした。
- 保険は最低限
- 通信費は安いプラン
- 見栄のための車は持たない
- 住宅ローンは無理をしない
固定費は、一度下げると 一生あなたの生活を楽にし続けるのです。
老後になってから節約しようとしても、体力も気力も落ちているので、どうしても思い切った節約ができなくなりますよね。
「めんどうだから、このままでいいかな。」
とついつい思ってしまいます。
だからこそ、彼らは、元気なうちに、そして気力があるうちに節約の仕組みを作っていたのです。
●「毎月という短い期間の家計」ではなく「年単位の長い期間の家計」で考える
家計が突然苦しくなる原因は、
毎月の生活費で見ていると見失うことがあります。
- 車検
- 家電の故障
- 冠婚葬祭
- 医療費
こうした長いスパンの特別支出が、老後の家計を壊すのです。
老後に安泰な生活をしている人は、これを「想定外の出費」にはしません。
✔ 毎月少額を積み立て
✔ 使う時は「予定通りの出費」と考える
その結果、老後になっても家計が乱れにくいのです。
実例② 老後に苦しむ人の多くが「家」でつまずく理由
老後の家計破綻で、意外と多いのが 住まいの問題 です。
- 広すぎる一戸建て
- 修繕費の積立不足
- 固定資産税の負担
- 階段や庭の管理が苦痛
若い頃は気にならなかった家が、老後になると「重荷」に変わります。
●老後が安泰な人の住宅観
彼らは、家を「ゴール」だと思っていません。
- いつか住み替える前提
- 売れる・貸せる立地を重視
- 定年前後でローン完済
必要に応じて、家を手放すことも考えています。
お金だけの問題でなく、暮らしやすさで家を変えることによって、生活そのものが楽になるのです。
実例③ 老後が安定する人は「お金の使い道」を分けている
老後に不安を抱える人ほど、こう言います。
「貯金はいくらあれば安心なのか分からない」
これは、お金を一つの箱で考えているから起きる不安です。
老後が安泰な人は、お金を次の3つに分けて考えています。
生活するためのお金
- 年金でまかなう
- 赤字にならない生活サイズ
ここが安定すると、日常の不安が激減します。
楽しむためのお金
- 旅行
- 趣味
- 家族との時間
「使っていいお金」を明確にすることで、罪悪感なく楽しめます。
最後まで守るお金
- 医療
- 介護
- 想定外の事態
彼らは、このお金には絶対に手を出さないようにしています。
だからこそ、老後生活の後半も安心した生活ができるのです。
若い今からできる「老後生活の安泰」の具体的な行動
老後の生活費を“ざっくり”でいいから考える
受験生の時代に計画で失敗した人もいるでしょう。
計画を綿密にたて過ぎて、時間をたくさん浪費し、少しでも予定がズレこむと、新しい勉強計画を立てて、また時間を浪費する。
その結果、勉強する時間がなくなる。
そういう悪循環に陥ってしまった時代があったと思います。
ですから、老後の生活費では、完璧な計算は不要です。
- 今の生活費
- 老後は減りそうな支出
- 増えそうな支出
これを一度書き出すだけで、不安が明確に数字化されて、解決できるような問題に変わります。
貯蓄は意志ではなく仕組みで
- 給与天引き
- 自動積立
- 先取り貯蓄
老後が安泰な人は、「頑張って貯めた人」ではなく、**「勝手に貯まる仕組みを作った人」**です。
給料が入ったら先に別口座に移してしまい、残ったお金で生活をすることが大切です。
毎月毎月、別口座に移すのが面倒な人は、〇日に自動引き落としで、別口座に移してしまいましょう。
投資は“派手に増やさない”
彼らは、短期間で儲けようとはしません。
長い期間をかけて着実に増やしていくことを考えます。
短期間でお金を増やすことは投機と言い、ギャンブルとなります。
しかし、投資というものは長期間、ゆっくりと着実に増やすものなのです。
優良な投資信託で15年以上コツコツ積み立てた人は、必ず資産がプラスになるという統計まであるのです。
- 長期
- 分散
- 低コスト
これを淡々と続ければ、確実に老後には大きな資産となります。
投資については、後日のブログで詳しく紹介しましょう。
老後に不安が残る人が陥りやすい落とし穴
- 生活水準を下げられない
- 家の維持費を考えていない
- 退職金を一気に使ってしまう
- 不安から投資で無理をする
老後が安泰な人は、これらのことに注意をしている人です。
年金生活になり、収入が下がっているのに、現役時代と同じ生活をしたのでは、お金が足りなくなるのも当たり前です。
一戸建てを購入した人は、長く住めば家のリフォームなどが必要になってきます。
退職金を何千万円ともらった人は、気持ちが大きくなり、旅行や趣味に無計画に使ってしまい、気付いたらお金が無くなっていたというような落とし穴に落ちてしまいます。
逆に退職金を減らさないように注意している人の中には、投資で増やそうとして、あまり勉強もしないで慌てて投資をして、退職金を一気に減らしてしまうという人もいます。
退職金の一括投資は絶対にやめましょう。
しっかりと勉強して、コツコツと少しずつの投資なら良いと思います。
まとめ:老後が安泰な人は、現実的な未来の自分を想像できた人
老後生活が安定している人は、特別な才能があったわけではありません。
しかし、以下のことをしっかりと守り続ける人なのです。
- 無理をしない
- 見栄を張らない
- 地味な準備を続ける
その積み重ねが、老後に「安心」という形で返ってくるのです。
老後の準備は、決して遅すぎることはありません。
でも、早く始めた人ほど、楽になります。
この記事によって、あなたが一歩立ち止まり、「自分の老後」を考えるきっかけになれば幸いです。
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